現引きで含み損の信用買いを現物に。SBIで払った45万円の内訳

現引き 含み損 SBI 450,342円

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信用買いで含み損を抱えたまま、返済期限が近づいてきました。損切りするか、現引きするか。

ぼくは現引きを選び、SBI証券で450,342円を払いました。

この記事でわかること

  • 信用買いの含み損を現引きすると、何が変わって何が変わらないか
  • SBI証券で現引きに払ったお金の内訳(実際の取引報告書)
  • 現引きで取得単価が上がる理由
  • SBI証券での現引きのやり方と、受付時間
  • ぼくが損切りではなく現引きを選んだ理由

結論:含み損のまま現引きした。払ったのは450,342円

現引き(げんびき)とは、信用取引で買った株の代金を払って、自分の株(現物)にすることです。

ぼくは2026年10月13日、含み損を抱えたスカパーJSATホールディングスの信用買いを、SBI証券で現引きしました。

払ったのは450,342円。買ったときの代金445,000円に、金利などの諸経費5,342円を足した額です。

返済期限の11月24日を待たず、損切りもせず、現物で持ち続けることにしました。

現物にした翌日(10月14日)の株価は1,882円。含み損は−262,200円(−58.21%)です。

現引きしても、含み損は1円も減っていません。

ぼくの信用買い(前提)

含み損の信用買いを前に考える57歳の後ろ姿

10月5日、ぼくは「信用取引の期日はいつ?」という記事で、この株の返済期限を数えました。

そのときは、期日まであと50日、含み損は約25万円でした。この記事は、その続きです。

項目内容
銘柄スカパーJSATホールディングス(9412)
建てた日2026年5月25日
取引信用取引の買い(制度信用・6か月)
値段と株数4,450円 × 100株(建代金 445,000円)
返済期限2026年11月24日(火)
現引きした日2026年10月13日(受け渡しは10月15日)

(SBI証券の取引報告書より)

上がっている途中で買い、「下がってもまた上がる」と思い込んで持ち続けた株です。

買ってすぐに下がり始め、半分以下になりました。

期日の数え方は「信用取引の期日はいつ?SBI証券の返済期限と強制決済を確認」に書いています。

現引きとは:代金を払って、信用の株を自分の株にすること

信用買いの株は、証券会社から借りたお金で買った株です。

現引きは、その借りたお金を返して、株を自分のもの(現物)として受け取ることです。

この節では、信用買いの「終わらせ方」の中で、現引きがどこにあるかを整理します。

信用買いの終わらせ方は3つ

信用買いを終わらせる方法は、3つあります。

信用買いの終わらせ方3つ(返済売り・現引き・何もしない)
終わらせ方何が起きるかぼくの場合
返済売り株を売って、借りたお金を返す。損益が確定する約26万円の損が確定する
現引き代金を払って、株を現物として受け取る450,342円を払った。含み損は残る
何もしない返済期限の翌営業日の寄付で、証券会社が売る(強制決済)11月25日の朝、そのときの値段で売られる

ぼくが選んだのは、真ん中の現引きです。

現引きで変わること・変わらないこと

現引きをしても、株そのものは同じスカパーの100株です。変わるのは「持ち方」です。

現引きの前(信用買い)現引きのあと(現物)
返済期限2026年11月24日なし
金利毎日かかるかからない
含み損あるある(変わらない)
口座のお金保証金として使う45万円が株に変わる

信用の含み損が、現物の含み損に変わっただけです。

期日と金利はなくなりましたが、その代わりに45万円のお金が、この株に固定されました。

信用で持っている間は、含み損が増えると追証(追加の保証金)が来ることもあります。ぼくは5月に一度、経験しました。

その話は「追証とは?SBI証券で追証が来た57歳が、損切り13万円で解消した実録」に書いています。

信用買い 含み損 現引きの流れ(消えたもの・残ったもの)

SBI証券で現引きに払ったお金:450,342円の内訳

現引きで払ったお金は、SBI証券の取引報告書にすべて出ています。

この節では、その内訳と、払ったあとに画面で何が変わったかを記録します。

現引きの取引報告書(SBI証券・信用取引)
SBI証券の取引報告書。建玉の代金445,000円に、金利などの諸経費を足した450,342円が、ぼくの払ったお金です。
内訳金額
建玉の代金(4,450円×100株)445,000円
金利(142日分)4,847円
管理費440円
権利処理等手数料55円
合計(ぼくが払ったお金)450,342円

(SBI証券の取引報告書より。2026年10月13日作成)

現引きの手数料は0円。諸経費をまとめて払う

SBI証券では、現引きに株式の売買手数料はかかりません。

その代わり、建てた日から積み上がった金利などの諸経費を、現引きのときにまとめて払います。

計算の式は「建単価 × 現引きする株数 + 諸経費」です(SBI証券のよくある質問「信用取引の現引・現渡の手数料について」より。2026年10月14日確認)。

諸経費のうち、管理費と権利処理等手数料の中身は、SBI証券の決まりではこうなっています。

  • 管理費:建てた日から1か月たつごとに、1株あたり0.11円(最低110円)。ぼくは100株なので1回110円。6月・7月・8月・9月の4回で440円
  • 権利処理等手数料(名義書換料):信用で買った株を、権利の日をまたいで持っていると、売買単位あたり55円

(SBI証券のよくある質問「信用取引の経費について」より。金額は税込。2026年10月14日確認)

金利は142日で4,847円

いちばん大きいのは金利でした。5月25日に建ててから、142日分で4,847円です。

10月5日の記事で、ぼくはこの金利を「445,000円 × 2.80% × 日数 ÷ 365」で目安を出しました。

142日で計算すると4,847円。取引報告書の数字と同じでした。

株価が動かなくても、信用で持っている間は、毎日お金が出ていきます。現物になったので、この金利はもうかかりません。

取得単価は4,450円から4,504円に上がった

現引きのあと、SBI証券のポートフォリオを見ると、スカパーの取得単価は4,504円になっていました。

買ったときの値段は4,450円です。

現引き後の取得単価(SBI証券のポートフォリオ)
現引きのあとのポートフォリオ。取得単価4,504円・現在値1,882円・損益−262,200円(−58.21%)。

払ったお金450,342円を100株で割ると、4,503.42円。

SBI証券では、取得単価に手数料などの費用を含めて計算し、端数は1円に切り上げて表示します(SBI証券のよくある質問より。2026年10月14日確認)。だから4,504円です。

現引きをすると、諸経費のぶんだけ取得単価が上がります。 ぼくの場合は1株あたり54円です。

現引きした日、税金はかからなかった

現引きは、株を売ったわけではありません。だから、その日に損益は確定しません。

現引きの取引履歴(SBI証券)
取引履歴の「現引(6ヶ月)」の行。受渡金額は−450,342円、税額の欄は「–」でした。

ぼくの取引履歴でも、税額の欄は「–」でした。

損益は、ポートフォリオで取得単価4,504円との差として出ています(1,882円−4,504円)×100株=−262,200円です。

損か得かが確定するのは、この株を売ったときです。

SBI証券での現引きのやり方

スマホの株アプリで現引きを注文する手元

現引きの注文は、信用で買った株の一覧から出します。ぼくはスマホの「SBI証券 株アプリ」で注文しました。

信用取引そのものの始め方(審査や金利)は「SBI証券の信用取引の始め方。審査・金利・いくらからを整理」にまとめています。

スマホ(SBI証券 株アプリ)

  1. 下の「口座管理」をタップ
  2. 上の「信用建玉」タブをタップ
  3. スカパーの行をタップして、「現引」を選ぶ
  4. 株数と預り区分を選んで、注文する

パソコン(ウェブサイト)

SBI証券のヘルプでは、手順はこうなっています。

  1. ログイン →「口座管理」→「口座情報」→「信用建玉一覧」を開く
  2. 現引きしたい銘柄の右にある【現引】ボタンを押す
  3. 株数を入れる(持っている建玉の範囲内)。特定口座の人は、預り区分(特定預り・一般預り)を選ぶ
  4. 注文の内容を確かめて出す

受付時間

SBI証券では、0時から16時までに出した現引きの注文が、その日の扱いになります(2024年10月に15時30分から延長。SBI証券のお知らせより。2026年10月14日確認)。

返済期限の当日に現引きするなら、16時までです。

必要なお金

「建単価 × 株数 + 諸経費」です。ぼくの場合は450,342円でした。

株価が下がっていても、払うのは買ったときの代金です。

いまの株価(1,882円×100株=188,200円)で買い直すわけではありません。

損切りではなく現引きを選んだ理由

現引きを決めたあと窓辺に立つ後ろ姿

10月5日の記事で、ぼくは「期日までに、損切りするのか、どうするのかを決めます」と書きました。決めた答えが、現引きです。

この節では、その理由を正直に書きます。

TOPIXの入れ替えが終わるまで、様子を見たい

いちばんの理由は、TOPIX(東証株価指数)の入れ替えです。

日本取引所グループは、2026年10月30日に、TOPIXの初回の定期入替を行います(10月7日公表)。

新しく加わる銘柄が35、基準を満たさず「移行措置銘柄」になるのが683銘柄です。

移行措置銘柄は、四半期ごとに8段階で、TOPIXの中での比重が下がっていきます。

公表された資料を見ると、スカパーは10月30日時点の構成銘柄の一覧に載っていて、移行措置銘柄には入っていませんでした。

(日本取引所グループ「TOPIX初回定期入替における選定結果」「第2段階の見直し」より。2026年10月14日確認)

TOPIXに連動するインデックスファンドなどは、入れ替えに合わせて、持っている銘柄を組み替えます。

その中で、スカパーの値段が上がればいい。薄い期待です。

入れ替えが終わるまで、しばらく様子を見ようと考えました。

入れ替えで株価がどう動くかは、わかりません。上がる理由として書いているのではなく、ぼくがそう考えた、という記録です。

ここまで下がると、売っても持っても大きくは変わらない

もう一つは、気持ちの話です。

4,450円で買った株が、1,800円台まで下がりました。ここまで来ると、いま売っても、持っていても、あまり変わらない。

そう思いました。

これは、理屈ではありません。ここからさらに下がれば、含み損はもっと増えます。

それでも、いま約26万円の損を確定させるより、現物で持つ方を選びました。

含み損の株を前にすると、買い増して平均単価を下げたくなります(ナンピン)。

9月に3つのAIに聞いたときは、賛成したAIはありませんでした。

その話は「信用買いのナンピンはしていい?3つのAIに止められた話」に書きました。

期日という「決める日」を、自分で外した

10月5日の記事に、ぼくは「期日があることに、助けられている」と書きました。

信用取引の期日は、塩漬けに終わりの日を作ってくれる。決められない自分の代わりに、決める日を決めてくれる、と。

現引きは、その期日を自分で外すことでもあります。現物には期限がありません。

「いつか戻る」と言い続けることが、できてしまいます。

売る日も、売る値段も、まだ決めていません。12月ごろまでは様子を見るつもりです。

決める日を、今度は自分で作らなければいけない。ここは、正直に怖いところです。

現引きのメリットとデメリット

実際にやってみて、わかったことをまとめます。メリットだけでなく、ぼくにとって重いデメリットもあります。

メリット

  • 返済期限がなくなる。強制決済の日を気にしなくていい
  • 金利が止まる(ぼくは142日で4,847円払っていた)
  • 現物として持つので、株主優待を受け取れる(信用の買いのままでは受け取れない。SBI証券の信用取引の案内資料より)

デメリット

  • 含み損は消えない(ぼくは−262,200円のまま)
  • まとまったお金がいる(ぼくは450,342円)
  • 諸経費のぶん、取得単価が上がる(4,450円 → 4,504円)
  • 期日という区切りがなくなる(ぼくには、ここがいちばん重い)

よくある質問

Q. 現引きに手数料はかかりますか?

A. SBI証券では、現引きに株式の売買手数料はかかりません。

その代わり、建てた日からの金利・管理費などの諸経費を、現引きのときにまとめて払います。

ぼくの場合、諸経費は合計5,342円でした。

Q. 現引きをすると、取得単価は上がりますか?

A. 上がります。払った金額(建玉の代金+諸経費)を株数で割った値が、取得単価になります。

ぼくは4,450円で買い、現引きのあとの取得単価は4,504円でした(SBI証券は端数を1円に切り上げて表示)。

Q. 現引きした日に、税金はかかりますか?

A. 現引きは株を売るわけではないので、その日に損益は確定しません。ぼくの取引履歴でも、税額の欄は「–」でした。

損益が確定するのは、売ったときです。

Q. SBI証券の現引きは、何時までなら当日の扱いですか?

A. 0時から16時までに出した注文が、その日の扱いです(2026年10月14日確認)。

返済期限の当日なら、16時までに注文を出す必要があります。

Q. 含み損のある株を現引きしても大丈夫ですか?

A. ぼくは現引きを選びましたが、すすめるものではありません。

現引きしても含み損は消えず、まとまったお金が株に固定されます。

期日もなくなるので、売るかどうかを決める日を、自分で作る必要があります。

まとめ:現引きで期日と金利は消えた。含み損は消えない

信用買いで含み損を抱えたスカパーを、2026年10月13日にSBI証券で現引きしました。

払ったのは450,342円(建玉の代金445,000円+諸経費5,342円)です。

現引きで返済期限と金利はなくなり、取得単価は4,504円になりました。

10月14日の含み損は−262,200円(−58.21%)。現引きをしても、含み損は1円も減りません。

選んだ理由は、TOPIXの入れ替えが終わるまで様子を見たいという薄い期待と、ここまで下がれば売っても持っても大きくは変わらないという気持ちです。

期日という「決める日」は、自分で外しました。


※この記事は、筆者個人の取引の記録です。特定の銘柄の売買や、信用取引・現引きをすすめるものではありません。

TOPIXの入れ替えによる株価の動きを予想するものでもありません。証券会社の決まりや金利は変わることがあります。

必ずご自身の証券会社の最新の情報を確かめてください。

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