この記事には広告を含みます。
結論:プログラミングできなくても、株の「半自動売買」の仕組みは作れた
プログラミングを1行も書けない57歳の会社員でも、株の売買の仕組みは作れました。道具はClaude Codeです。頼み方は、日本語だけです。
ただし、発注ボタンを押すのは、いまもぼくの手です。だから「自動売買」ではなく、「半自動売買」です。
儲かったか。まだです。
実弾3本の合計は約−900円です。AIへの課金も、株ではまだ赤字です。
この記事でわかること
- AIエージェント8人で組んだ株の仕組みの全体像
- かかった費用(月2万円弱)と開発にかけた時間
- 全部乗せにしてデモで−595万円になった失敗
- 実弾約77万円分・3銘柄の損益と、その後
書いている人と、この実験の前提
57歳・会社員・株歴1年未満のスタート地点
ぼくは57歳の会社員です。株を始めたのは2025年11月。投資歴は、まだ1年もありません。
AIは、2022年12月にChatGPTを触ってから、ほぼ毎日使っています。でもプログラミングは、1行も書けません。
最初はSNSで見た銘柄を買っていました。うまくいかないので、次はAIに聞くようにしました。
「これ、どう思う?」
AIは、良いとか悪いとか答えてくれます。それを見て、買う。
根拠は何もありません。1回で、約12万円が消えました。
スカパーは、もっとひどいです。損切りできないまま、約50%下がりました。8月24日時点で−229,160円です。
いまも塩漬けで持っていて、9月18日の口座では−240,197円でした。
聞く相手を変えても、その先がなかったのです。どこで買うか、どこで利益を確定するか、どこで損切りするか。何も決めていませんでした。
なぜAIに株の売買を任せようと思ったのか(2029年・月50万円の目標)
きっかけは、会社の再雇用の先輩たちです。
給料は半分になります。仕事は同じで、ボーナスはありません。
そして、やる気を、少しずつ、失っていく。その姿を見てきました。
だから、決めました。2029年2月、2年半後に会社を辞めます。
そのためには、月50万円を自分で稼ぐ手段が要ります。その手段が株で、任せる相手がAIでした。
勘で買うのは、やめる。機械が出したサインで買う。そのための仕組みを、Claude Codeで自作することにしたわけです。
Claude Codeで作った株の売買AIの全体像
AIエージェント8人の役割分担
発想は単純です。投資ファンドの組織を、AIエージェントで再現する。ぼくが社長になって、AI社員を雇っていく感覚です。
オーナーは、ぼくです。仕事は2つだけ。銘柄を最終的に選ぶことと、実弾に上げるかを決めることです。
その下に、8人がいます。
| 役割 | やること | 使っているもの |
|---|---|---|
| 設計係 | 測定のしくみと売買ルールを設計する | Claude Code |
| 実装係 | 設計をプログラムに落とし込む | Claude Code |
| 検証係 | 実測して合否を出す「関所」 | Claude Code |
| 秘書係 | 記録と現在地を毎日更新する | Claude Code |
| リサーチ部隊 | 必要なときだけ招集して調べる(10体) | Claude Code |
| 知識ライブラリー | 検証と調査の記憶を置いておく | Claude Code |
| 司令塔 | 全体を1枚で管理し、毎日レポートを書く | Claude Code |
| 監査役(外部) | 別会社のAIがチェックする枠 | Codex(予定・まだ未実施) |

監査役を除く7人は、全員Claude Codeで動いています。
気づきましたか? 8人のうち、「買え」と言う係は1人もいません。
設計して、作って、疑って、記録する。買うのは、ぼくだけです。
監査役は、ChatGPTのCodexに持たせる予定です。ただ、まだ監査はしていません。新・旧のファンドが、まだその段階ではないからです。
Codexは、開発の手伝いには使っています。
そして、いちばん大事なところ。毎日のスキャンと記録には、AIを使っていません。
約1,700銘柄を毎日スキャンして、入口を記録して、損切りを判定して、成績を集計する。ここは全部、ただのプログラムです。
考えるのはAI、毎日回すのはプログラム。 お金に近い場所に、気まぐれなものは置きません。
AIに任せること・自分でやること(発注を手動にした理由)
| 作業 | 担当 | 理由 |
|---|---|---|
| 約1,700銘柄のスキャン | プログラム | 毎日同じ手順で回すため |
| 入口の記録・損切りの判定・集計 | プログラム | 勘や気分を入れないため |
| 売買の数字の取り込み | プログラム(17時24分) | 朝には前日分がそろう |
| 設計・実装・検証・レポート | AI社員 | 日本語で頼めば作ってくれる |
| 発注 | ぼく | AIは提案まで |
| 数字の最終確認 | ぼく | 実現損益は証券会社の口座で見る |
| 売買の決断 | ぼく | 実弾に上げるかは人が決める |
なぜ発注を手動のままにしているのか。ぼくの言葉で、そのまま書きます。
「AIは提案まで。押すのはぼく。半自動だから怖くない、完全自動なら怖い。それに、自動発注は、手法が確立されていない今の段階では難しい。」
毎朝やっていることも、3つだけです。
デスクを起動して、成績を見る。その日の銘柄を見る。会議室を開いて、司令塔のレポートを読む。
かかった費用と時間
| 項目 | 金額・時間 | ひとこと |
|---|---|---|
| Claude Code(最初) | Proプラン 約3,000円/月 | ここから始めた |
| Claude Code(いま) | Maxプラン(5倍)約17,000円/月 | いまのメイン |
| ChatGPT Plus | 3,000円/月 | Codexはこちら側 |
| AIの月額の合計 | 月2万円弱 | 株ではまだ赤字 |
| 開発の期間 | 6月27日から約3か月 | 初日は14分で中止 |
| 平日の開発 | 朝7時〜8時半 | 1日1時間半 |
| 休日の開発 | 10時〜17時 | ほぼ1日 |
株では、まだ回収できていません。
ただ、仕事では元が取れています。会社の点検報告書が、1件2〜3時間から10〜30分になりました。これが月に5〜30件あります。
同じClaude Codeで、AIダイエットコーチも作りました。9月10日に95.6kgだった体重は、9月14日に93.8kgでした。
株より先に、体重の方が結果を出しました。でも、これはうれしいことです。株のために覚えたやり方が、仕事にも体重にも使えるからです。
作るまでの流れ:最初の1週間から実弾まで
最初につまずいたこと:AIが本を読み飛ばしていた
6月27日、Claude Codeに送った最初の依頼は、10文字でした。
「目標を設定したいです。」
そして14分後、「一旦中止します。」と送っています。再開したのは7月3日でした。
再開して、まず本を1冊渡しました。ある投資家さんのやり方で、ぼく自身がやって成績が良かった手法です。本をスクショして、ナレッジとして読ませました。
ところが、AIは「この手法はダメ」と返してきた。
7月12日、日曜の朝に、ぼくはこう打っています。原文のまま出します。
「やり方の理解が不十分では?きちんと検証してください。私が個人的にトレードしたので一番の勝率がある。あなたが間違っているような気がします。ちゃんとプログラムしましたか?調べて。適当にやってませんか?このプロジェクト適当にやってるなら許さんからな!調べろ。」
完全に、キレています。相手は人間ではないのに。
その日、3回指摘しました。すると、AIの誤りが2件出てきました。
1つ目は、手じまいの判定が本より緩かったこと。本のとおりに直したら、合計の成績は約1.8倍になりました。保有日数も、8.2日から10.9日に伸びています。
2つ目は、買いが0件の日が多かったこと。同じようなサインは、1日に140件も出ているのに、です。
調べさせたら、本を3章分、まるごと読み飛ばしていました。1章ずつ、読ませ直しました。
AIは、楽をしようとするんですよね。指示を都合よく解釈して、勝手に省く。会社の新人によくあるやつです。
7月末、ようやく形になりました。これが旧タイプです。
できるのは、探す・サインを出す・記録する、の3つだけ。ここまで、1円も入れていません。
バックテストとデモ運用で確かめたこと:全部乗せは負けた
ここで、ぼくは欲を出しました。
8月8日の14時、動いている旧タイプを、作り直すことにしたのです。
「一からもう一度、一から作成したいので、私に質問して聞き取りしてください。頭を整理したいです。」
理由は「勝ちたい」より、「全部試したい」でした。これが新タイプです。目玉は、入口と出口を誰が決めるか、の4本のラインでした。
- A:入口も出口も人間(これが実弾)
- B:入口はぼく、出口はAI
- C:入口はAI、出口はぼく
- D:入口も出口もAI
損の上限も、外しました。上限が小さいと、デモで見送りばかりになるからです。ぼくはAIに、こう言っています。
「損失ばかり気にしていたら、儲けることはできないでしょ。ここはデモです。そこでエントリーしなかったらデータも取れないし、意味ないやろ?損失のことは、あなたが考えなくていい。勝つことだけ、儲けることだけを考えてやって。これでは機会損失しすぎやろ。」
AIの返事は、こうでした。「勝ちを優先します。なので上限無しにします。」
ほかにも、本の読ませ直し、毎日の自動実行、自動バックアップ、監査役の枠、リサーチ10体、決算の前日には入らない仕組みを足しました。
司令塔を作ったのも、このときです。8月11日、ぼくはこう書いています。
「私が途中で何をやっているのか、どうすればいいのか、迷います。また、考えていたことがズレたり、忘れが起きます。」
で、どうなったか。
1週間ほどで、作った本人が音を上げました。8月15日の記録です。
「AI投資ファンド(新タイプ)ですが、大変に使いにくい。AI投資ファンド(旧タイプ)が使いやすい。ベースを旧タイプにしたらどうなりますか。」
8月末、デモの数字はこうなりました。旧タイプは190件・122勝68敗で、+1,334,140円。全部乗せの新タイプは215件・93勝122敗で、−5,959,030円です。

ラーメンの全部乗せです。トッピングは、1個か2個でいい。全部乗せたら、何が効いているのか分かりません。
足すと、悪くなる。 8月のいちばんの学びは、これでした。
「合格した手法しか実弾に入れない」というルール
仕組みを作る前に、ルールを3つだけ決めていました。
ルール①は、発注ボタンは人間が押す。ルール②は、テストに合格した手法にしか、本物のお金を入れない。ルール③は、儲かるかは約束できない。
②は「関門ルール」と呼んでいます。デモで基本100件です。たまるまで、だいたい20日かかります。
③も大事です。この仕組みがやるのは、「当てる」ことではありません。負ける原因を、1つずつ潰すことです。
そして、関門を通った手法が出てきました。RSI-2逆張りです。
デモ100件で、勝率80.8%でした。9月1日に、合格を公開しています。

実弾77万円で試した結果
3銘柄の買値と損益
ここからが、本物のお金です。3本とも信用の買建で、合計は約77万円分(9月8日時点)でした。
| 銘柄 | 建値×株数 | 手法 | その後 |
|---|---|---|---|
| SGホールディングス | 1,506円×200株(8月28日) | RSI-2逆張り(合格・機械の1位) | 9月14日決済、−1,700円 |
| キリンホールディングス | 2,848.5円×100株(9月8日) | RSI-2(合格・AIの5位を選んだ) | 9月16日決済、約+1,100円 |
| サッポロホールディングス | 1,854円×100株(9月8日) | 押し目反発(バックテストのみ) | 9月14日決済、+170円 |
3本の合計は、約−900円です。
中身を見ると、恥ずかしい話が並びます。SGは、期限を2日過ぎてから売りました。ぼくのミスです。
キリンは、ルール上まだ持てたのに、利確しました。しかもAIの1位ではなく、5位を自分で選んでいます。
振り返って、こう書きました。
「崩したのは手法ではなく、ルールを守れなかったぼくの方でした。3本では、確率は見えません」
約−900円という数字を、あなたならどう読みますか?
ぼくの答えは「まだ何も分からない」です。3本は、少なすぎます。
その後どうなったか
9月16日以降、新しい実弾はゼロです。いま持っているのは、前からのスカパーだけ。新・旧とも、デモだけで回しています。
次の1本を入れる前に、決めていないことがあります。お金の配分です。資金は70万円くらいです。
デモではシグナルを毎日全部買いますが、70万円では全部は買えません。どこまで絞るかは、まだ決めていません。
RSI-2逆張りは、デモで件数を積んでいます。累計193件で、勝率67.9%、+293,618円です。合格のままです。
ただ、100件のときは80.8%でした。件数が倍近くになって、勝率は下がっています。
株のAI自動売買を自作するときの注意点(自分の失敗から)
勝率は件数とセットで見る
RSI-2逆張りは、100件で80.8%、193件で67.9%でした。
どちらが本当の姿だと思いますか? 正直、まだ分かりません。分かるのは、件数が増えると数字が動く、ということだけです。
だから、勝率だけを書くことはしません。何件で、デモか実弾か。いつもセットで出します。
まだ検証していない手法に実弾を入れない
サッポロの押し目反発は、9月6日にできたばかりの手法でした。バックテストだけで、デモの100件を通っていません。それなのに、2日後に実弾を入れています。
結果は+170円でした。でも、この1件では何も言えません。
自分で決めた関門ルールを、自分で破った。プラスで終わったから、よけいにたちが悪いのです。
1週の数字で手法を変えない
9月14日〜20日の週次レポートで、面白い数字が出ました。
RSI-2逆張りは5件で、勝率80%でした。なのに、平均は−1.12%でした。勝率が高くても、1回の負けが大きければ、平均はマイナスになるわけです。
同じ週、押し目反発は5件・勝率80%・平均+3.36%でした。これだけ見ると、乗り換えたくなりますよね。
でも、司令塔の提案はこうでした。原文です。
「今週は5件・勝率80.0%・平均-1.12%とマイナス。地合いの影響か手法の劣化かを見分けるため、来週も継続観察を推奨(この段階でルールは変えない)」
AIの方が、ぼくより落ち着いています。
自分に課していることを、まとめておきます。
- 勝率は、件数とデモ/実弾をセットで書く
- 関門を通っていない手法に、実弾を入れない
- 1週の数字では、ルールを変えない
- 損益の最後の確認は、証券会社の口座で見る
よくある質問
Q. プログラミングは本当に要らない?
A. ぼくは1行も書けませんが、Claude Codeに日本語で頼むだけで、ここまで作れました。要ったのは技術ではなく、やってほしい仕事を言葉にすることです。ただ、AIは間違えます。本の読み飛ばしに気づけたのは、自分でトレードした経験があったからです。
Q. いくらから始められる?
A. ぼくはClaude CodeのProプラン、月約3,000円から始めました。いまはMaxプランとChatGPT Plusで、月2万円弱です。実弾は、テストに合格した手法にしか入れません。
Q. 証券会社のAPIや自動発注は使っている?
A. 使っていません。取引はSBI証券で、発注はぼくが自分の手で押しています。株価データは、Yahoo!ファイナンスとJ-Quantsから取っています。自動発注は、手法が確立されていない今の段階では難しいと考えています。
Q. 会社員でも平日に回せる?
A. 平日は朝7時〜8時半に開発して、じっくり作るのは休日の10時〜17時です。毎日のスキャンと集計はプログラムが回し、売買の数字は17時24分に自動で取り込まれます。
まとめ:次に検証すること
プログラミングできない57歳でも、AIエージェントに役割を分けて、株の仕組みは自作できました。
でも、成績はまだ何も言えません。実弾は3本で約−900円です。RSI-2逆張りのデモは193件で、勝率67.9%です。
次に検証するのは、この3つです。
- 資金70万円での絞り方を、AIに計算させる
- RSI-2逆張りの件数を積んで、勝率の動きを見る
- 1週の数字でルールを変えず、観察を続ける
会社を辞めるまで、あと2年半です。勝ちも負けも、実数で残していきます。
この先の結果は「部室」で
実弾の損益も、デモの勝率の動きも、毎月の数字でそのまま報告します。同じ立場の方は、無料で入部してください(メルマガ・Substack)。
ご注意 投資に関する内容は、筆者個人の実際の記録と感想です。特定の銘柄や金融商品の売買を勧めるものではありません。損益は過去の結果で、将来を約束するものではありません。投資の判断はご自身でお願いします。(免責事項・広告について)
