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結論:評価損益は−13万円。でも残高は79万3,257円だった
評価損益(ひょうかそんえき)とは、いま持っている株の、買った値段と今の値段の差です。
売って確定した損益は、入っていません。
ぼくはSBI証券の画面で、毎日この数字を見ていました。2026年10月12日の朝は−132,795円。
「本物のお金は、まだマイナスか」と、11か月ため息をついていました。
でも同じ日、口座の資産残高は79万3,257円でした。株に入れたお金は約70万円です。
11か月で、約+9.3万円。マイナスではありませんでした。
いちばん肝心な損益を、初心者まる出しで読み間違えていたんです。11か月も。情けないです。
この記事でわかること
- 評価損益とは何か。マイナスに見えやすい理由
- 評価損益・実現損益・運用損益の違い(ぼくの実際の数字で)
- SBI証券で、売って確定した損益と、11か月の損益を確かめる方法
- スイープを使っていると、入出金明細の合計が当てにならない理由
この記事の数字は、全部2026年10月12日の朝、SBI証券の画面を開いて確かめたものです。
ぼくの口座(前提):入れたお金は約70万円。2025年11月から
ぼくは57歳の会社員です。株は2025年11月から、SBI証券で本物のお金を使って売り買いしています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 始めた月 | 2025年11月 |
| 入れたお金 | 約70万円(NISAの積立も、この中から) |
| 売り買い | 現物と信用取引。11か月で143件 |
| 口座の残高(10月12日) | 793,257円 |
NISAの積立(つみたて投資枠)も、同じ口座のお金から毎月買っています。
NISAと仮想通貨の話は「仮想通貨と株の違い。どっちが儲かる?両方やる57歳の答え」に書きました。
ブログの運用報告は、2026年8月28日の残高707,686円をスタートにして、毎月の増え方を数えています(「株の運用報告(2026年9月)元手約70万円で+5.7%」)。
困っていたのは、そのもっと前、株を始めた2025年11月からの通算です。
ここをずっと、評価損益の数字で「まだマイナス」と思い込んでいました。SNSにも、そう書いてきました。
評価損益とは?持っている株の含み損益だけの数字
評価損益は、証券口座を開くといちばん目に入る数字です。でも、口座全体の成績ではありません。
この節では、評価損益の中身と、なぜマイナスに見えやすいのかを、ぼくの画面で説明します。

評価損益の計算のしかた(SBIの式)
SBI証券の説明では、評価損益はこう計算します(2026年10月18日確認)。
- 現物の株:(今の値段 − 買った値段)× 株数
- 信用で買った株:(今の値段 − 建てた値段)× 株数 − 諸経費(金利・管理費など)
- 投資信託:(今の基準価額 − 買った基準価額)× 口数
どれも「今も持っているもの」だけの計算です。売った株は、ここに入りません。
含み損益(ふくみそんえき)という言い方もあります。意味は評価損益と同じです。
プラスなら含み益、マイナスなら含み損と呼びます。
評価損益率とは:ぼくの画面は−14.33%
評価損益率は、評価損益を、持っているものを買った金額で割った割合です(SBI証券の説明)。
ぼくの画面には−14.33%と出ていました。これも「今持っているもの」だけの率です。
11か月の口座全体が−14%だったわけではありません。
評価損益がマイナスなのはなぜ?勝って売った株は画面から消える
ぼくが11か月まちがえた理由は、これです。
勝って売った株は、評価損益から消えます。負けて持っている株だけが、残ります。
利益が出た株は、売って利益を確定させます。
すると、その株は「持っているもの」から外れて、評価損益の計算に入らなくなります。
逆に、値下がりした株は「いつか戻るかも」と持ち続けがちです。その含み損は、毎日画面に出続けます。
だから評価損益は、実際の成績より悪く見えやすい。ぼくの画面は、まさにそうなっていました。
−13万円のほとんどは、スカパー1本の−265,442円
評価損益の中身を、ポートフォリオの画面で見ました。
いちばん大きかったのは、2026年5月に信用で買ったスカパーJSATです。
100株で−265,442円(−59.65%)。この1本だけで、画面の−13万円を超えています。
ほかに持っている株の含み損益を足すと、約+13万円。差し引きで、評価損益は約−13万円になっていました。
ちなみに、値段の差だけなら(1,849円 − 4,450円)× 100株=−260,100円です。
画面との差5,342円は、SBIが引いている金利などの諸経費でした。
スカパーは翌日の10月13日に現引きして、現物にしています。
そのとき払った諸経費も5,342円です(「現引きで含み損の信用買いを現物に。SBIで払った45万円の内訳」)。

評価損益・実現損益・運用損益の違い
損益には、少なくとも3つの見方があります。どれもウソではありません。でも、答えている質問が違います。
| 損益 | 何の数字か | ぼくの数字(10月12日) |
|---|---|---|
| 評価損益(含み損益) | 今持っている株の、買値と今の値段の差 | −132,795円 |
| 実現損益 | 売って確定した損益の合計(税引前) | +379,223円(143件) |
| 運用損益 | 今の残高 − 入れたお金 | 約+93,000円 |

実現損益とは:売って確定した損益(税引前)
実現損益(じつげんそんえき)は、株を売って確定した損益です。
SBI証券の実現損益は、手数料などは引いてありますが、税金は引かれていません(SBI証券の説明・2026年10月18日確認)。
ぼくの11か月の実現損益は+379,223円でした。勝って売った株の利益は、ここにだけ出てきます。
運用損益とは:入れたお金と残高の差
運用損益は、入れたお金に対して、今の残高がいくら増えたか(減ったか)です。
証券会社によっては「トータルリターン」とも呼びます。この記事では、「今の残高 − 入れたお金」の意味で使います。
「11か月で、もうかったのか」に答えるのは、この数字だけです。評価損益も実現損益も、口座の一部しか見ていません。
含み損益と評価損益は同じ意味
「含み損益」と「評価損益」は、同じものを指しています。
SBI証券の画面でも、資産残高の画面は「評価損益」、ポートフォリオの画面は「含み損益」と、言い方が分かれていました。
中身は同じです。
SBIの画面を5つ開いて、足し直した
10月12日の朝、AI(Claude)と一緒に、SBI証券の画面を順番に開きました。
ここでは、開いた画面と、そこで見つけたことを、順に書きます。
譲渡益税明細:確定した損益は+37万9,223円
1つ目は、パソコンの画面の「譲渡益税明細」です。売って確定した損益が、期間ごとに出ます。
ただし、1回で選べるのは1年の中だけです。ぼくは年をまたいでいるので、2回に分けて照会しました。
| 期間(受渡日) | 損益金額合計 | 件数 |
|---|---|---|
| 2025年11月1日〜12月31日 | −22,810円 | 20件 |
| 2026年1月1日〜10月12日 | +402,033円 | 123件 |
| 合計 | +379,223円 | 143件 |


税金は8万1,607円、自動で引かれていた
2026年の画面には、「譲渡益税徴収額合計 81,607円」とも出ていました。
ぼくの口座は、税金を証券会社が計算して納めてくれる特定口座(源泉徴収あり)です。
利益が出た売りのたびに、口座から自動で引かれていました。
入出金明細にも「譲渡益税源泉徴収金」という行が、何度も並んでいます。
売って確定した利益が+37.9万円でも、口座に残るのは、そこから税金を引いた分です。
ポートフォリオ:含み損益の中身
2つ目に開いたのが、ポートフォリオです。持っている株ごとの含み損益と、現物・信用それぞれの合計が出ます。
10月12日の合計は、現物が+139,100円、信用が−271,863円でした。
信用の中身は、ほとんどがスカパーの−265,442円です。
画面のマイナスを作っている株がどれかは、ここで分かります。
入出金明細の「入金798万円」は、スイープの行き来だった
最後に、入れたお金の合計を確かめようとして、つまずきました。
入出金明細(2025年7月1日〜2026年10月12日)の合計は、入金7,988,745円、出金7,619,723円。
そんなに入れた覚えは、ありません。
原因は「スイープ」でした。
ぼくのSBI証券の口座は、ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行。2026年8月3日に名前が変わりました)の「SBIハイブリッド預金」とつながっています。
株を買うと銀行から自動でお金が移り、売ると自動で戻ります。
その行き来が、全部「入金」「出金」として並んでいたんです。308件ありました。

308件を1件ずつ見るのは、ぼくには無理です。
CSVをダウンロードしてAIに読ませたら、数分で「自動の行き来と税金を除くと、証券口座に直接入れたのは3回です」と返ってきました。
合計294,913円。残りは、銀行の側から動いていたわけです。
正確な入金の合計は、銀行のほうの明細を見ないと分かりません。
確定した損益・税金・配当・含み損益から逆算すると、約62万〜65万円に、信用の金利などを足した額になります。
ぼくの記憶の「約70万円」と、だいたい合います。
70万円で計算すると、もうけは少なめに出ます。なので、この記事では少なめのほうを書きます。
3つの損益を並べると、11か月の答えは約+9.3万円
並べ直すと、こうです。
- 評価損益(今持っている株の含みだけ):−13.3万円
- 実現損益(売って確定・税引前):+37.9万円
- 運用損益(残高 793,257円 − 入れたお金 約70万円):約+9.3万円
確定した利益から、税金が8万1,607円引かれています。そこに、スカパーの含み損が大きくのしかかっている。
それでも、入れたお金よりは増えていた。そういう中身でした。
「11か月で、もうかったのか」の答えは、約+9.3万円です。
9万円は、大きなもうけではありません。それより、11か月も口座の見方を間違えていたことのほうが、こたえています。
SBI証券で損益を確認する方法
同じように見方を間違えている人のために、SBI証券で確かめる手順を書いておきます。
画面の名前は2026年10月時点のものです。
実現損益の見方:My資産の「実現損益」と「譲渡益税明細」
売って確定した損益は、2つの画面で見られます。
① My資産の「実現損益」
- ログインして「My資産」を開く(スマホのブラウザなら、資産残高の画面の上に「実現損益」のタブがあります)
- 「実現損益」を選ぶ
- 期間を「約定日」か「受渡日」で選ぶ(「今年」などのボタンもある)
- 「利益金額 − 損失金額」が実現損益(手数料は引いてある・税金は引いていない)
SBI証券の説明では、2021年8月以降のデータを見られます(2026年10月18日確認)。
② 取引履歴の「譲渡益税明細」
- パソコンの画面で「口座管理」→「取引履歴」→「譲渡益税明細」のタブ
- 受渡日の期間を選んで「照会」
- 「損益金額合計」が売って確定した損益。「譲渡益税徴収額合計」が引かれた税金
1回で選べるのは1年の中だけなので、年をまたぐときは、年ごとに照会して足します。ぼくが使ったのは、こちらです。
SBIの実現損益がおかしい?税金は引かれていない
「実現損益の分だけ、お金が増えていない」と感じたら、まず税金を疑ってください。
SBI証券の実現損益は、税金を引く前の数字です。
特定口座(源泉徴収あり)なら、利益が出るたびに税金が口座から引かれています。ぼくの2026年分は81,607円でした。
もう1つは、まだ持っている株の含み損です。実現損益がプラスでも、持っている株が大きく下がっていれば、残高は増えません。
ぼくの口座が、まさにそれでした。
入れたお金:スイープを使う人は入出金明細の合計に注意
入れたお金の合計は、「入出金」→「入出金明細」→「円貨入出金明細」で見ます。
ただし、銀行とのスイープ(自動のお金の行き来)を使っている人は、入金・出金の合計は当てになりません。
株を買うたび、売るたびの自動振替が、全部入っているからです。
ぼくがやったのは、こうです。
- 「スィープ専用銀行口座 明細表示」にチェックを入れて照会
- 「CSVダウンロード」
- 「即時入金」「振込入金」など、自分で入れた行だけを拾う(自動振替と税金の行は除く)
銀行の側から入れたお金は、銀行の明細でしか正確には分かりません。
分からない分は、ぼくのように「約」と少なめに見積もっておくのが、安全だと思います。
運用損益:資産残高と入れたお金を比べる
最後は、いちばん簡単です。
資産残高(スマホなら画面のいちばん上の数字)と、入れたお金を比べる。差が、運用損益です。
ぼくの場合は、793,257円 − 約70万円 = 約+9.3万円でした。
資産残高には、NISAの投資信託や、スイープ専用の銀行口座のお金も入っています。
入れたお金の側も、同じ範囲でそろえて比べてください。
11か月まちがえて、わかったこと
数字の見方のまちがいは、1回気づけば直せます。でも、なぜ11か月も気づかなかったのかは、自分の中に理由がありました。

負けて持っている株ほど、画面に長く残る
学んだことは、1つです。
負けて持っている株ほど、画面に長く残る。
だから評価損益は、実際より悪く見えやすい。画面の数字は、何が入っていて、何が入っていないかを確かめてから信じる。
それだけで、11か月の思い込みは防げました。
売り買いには影響がなかった。だから気づかなかった
「まだマイナス」と思い込んでいた間も、売り買いの判断には影響がありませんでした。
決めたやり方で買って、決めたやり方で売っていただけです。
困ることがなかったから、確かめる理由もなかった。11か月も気づかなかったのは、たぶんそのせいです。
AIの数字は疑うのに、自分の画面は疑っていなかった
ぼくは毎日、AIが出す数字を疑って確かめています。AIは、もっともらしい数字をまちがえることがあるからです。
なのに、自分の証券口座の画面は、11か月も疑っていませんでした。証券会社の画面は正しい。
でも、その数字が何を答えているかを、ぼくが取り違えていたんです。
よくある質問
Q. 評価損益に税金はかかりますか?
A. かかりません。評価損益は、まだ売っていない株の計算上の損益です。
税金がかかるのは、売って利益が確定したときです。特定口座(源泉徴収あり)なら、そのつど口座から自動で引かれます。
ぼくの2026年分は81,607円でした。
Q. SBI証券の評価損益がおかしいと感じたら?
A. まず、評価損益に「売った株」が入っていないことを確かめてください。
勝って売った株は消え、持っている株の含み損だけが残ります。
信用で買った株は、金利などの諸経費も引いて計算されます(ぼくのスカパーは5,342円)。
口座全体で増えたか減ったかは、資産残高と入れたお金を比べて見ます。
Q. 評価損益がプラスなら、もうかっていますか?
A. 今売れば、その分の利益が出る、という意味です。ただし、まだ確定していません。
売るまでに値段は動きますし、売って利益が出れば税金も引かれます。
口座全体でもうかったかどうかは、運用損益(残高 − 入れたお金)で見ます。
Q. 積立NISAの評価損益とは?
A. 意味は同じで、持っている投資信託の、買った値段と今の値段の差です。
ぼくのNISA(つみたて投資枠の全世界株式)は、10月12日は約−533円でした。
NISAの中で売って出た利益には、税金がかかりません。
Q. SBI証券の実現損益は、いつの分まで見られますか?
A. My資産の「実現損益」は、2021年8月以降のデータを見られます(SBI証券の説明・2026年10月18日確認)。
年ごとの合計は、取引履歴の「譲渡益税明細」でも見られます。こちらは1年ずつ照会します。
Q. 運用報告の+5.7%と、この記事の+9.3万円は何が違いますか?
A. スタートの日が違います。
運用報告は、2026年8月28日の残高707,686円から1か月でいくら増えたか(9月は+40,371円)。
この記事は、株を始めた2025年11月から入れたお金(約70万円)に対して、10月12日の残高がいくら増えたかです。
どちらも「残高の増え方」で数えています。
まとめ:評価損益は口座の一部。もうかったかは残高で見る
評価損益とは、今持っている株の含み損益だけの数字です。売って確定した損益は入っていません。
ぼくはSBI証券の評価損益(2026年10月12日は−132,795円)を見て、11か月「まだマイナス」と思い込んでいました。
でも、実現損益は+379,223円(税引前)、税金が81,607円引かれ、資産残高は793,257円。
入れたお金約70万円に対して、運用損益は約+9.3万円でした。
評価損益がマイナスに見えやすいのは、勝って売った株が画面から消え、負けて持っている株だけが残るからです。
SBI証券なら、確定した損益は「実現損益」か「譲渡益税明細」、11か月の答えは「資産残高 − 入れたお金」で確かめられます。
画面の数字に落ち込む前に、その数字に何が入っているかを、1回だけ確かめる。ぼくは、それに11か月かかりました。
※この記事は、筆者個人の口座の記録です。特定の銘柄の売買や、特定の証券会社・取引の方法をすすめるものではありません。
証券会社の画面の名前や手順、税の扱いは変わることがあります。必ずご自身の証券会社の最新の情報を確かめてください。
この先の結果は「部室」で
信用取引の損益も、毎月の数字でそのまま報告します。同じ立場の方は、無料で入部してください(メルマガ・Substack)。
ご注意 投資に関する内容は、筆者個人の実際の記録と感想です。
特定の銘柄や金融商品の売買を勧めるものではありません。
損益は過去の結果で、将来を約束するものではありません。投資の判断はご自身でお願いします。(免責事項・広告について)

