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仮想通貨と株の違いを、両方を本物のお金でやっている57歳の会社員が書きます。
ぼくは2015年からビットコインを持っています。
株は、SBI証券で個別の株を売り買いしていて、信用取引で追証も受けました。2026年7月からは、NISAも始めました。
「仮想通貨と株、どっちが儲かるの?」と聞かれると、ぼくはすぐには答えられません。いちばん増えたのは仮想通貨です。
でも、そのお金は引き出せません。
この記事では、仮想通貨と株の違いを12項目の比較表で整理し、そのあとでぼくの実際の数字で「どっちが儲かるか」に答えます。
この記事でわかること
- 仮想通貨と株の違い(12項目の比較表)
- 株と仮想通貨、どっちが儲かる?57歳の実際の数字
- 税金とNISAの違い。手元に残るお金はどう変わるか
- 仮想通貨と株のメリット・デメリット、どっちが向いているか
- 両方やって分かった注意点3つ
目次 非表示
- 結論:仮想通貨と株の違いは「値段の決まり方・値動き・税金・守られ方」
- 仮想通貨と株の違いを比較表で(12項目)
- 違い①値段の決まり方:株は会社の持ち分、仮想通貨は発行元がない
- 違い②値動きとリスク。株と仮想通貨、どっちが儲かる?
- 違い③取引時間・いくらから・手数料
- 違い④税金とNISA。仮想通貨と株で手元に残るお金はどう変わる?
- 違い⑤もうけ方:配当・株主優待と、ステーキング・DeFi
- 違い⑥守られ方と保管:証券会社と取引所、自分のウォレット
- 仮想通貨と株のメリット・デメリット
- 仮想通貨と株、どっちが向いている?ぼくの考え
- 57歳のぼくの使い分け:株・NISA・仮想通貨
- 両方やって分かった注意点3つ
- 株と仮想通貨の始め方:証券口座と取引所
- よくある質問
- まとめ:仮想通貨と株の違いは4つ。どっちが儲かるかは「減り方」まで見て決める
結論:仮想通貨と株の違いは「値段の決まり方・値動き・税金・守られ方」

仮想通貨と株の違いは、細かく言えばたくさんあります。でも、大事なのは4つです。
- 値段の決まり方:株は会社のもうけで動く。ビットコインには会社がなく、買いたい人と売りたい人の数で決まる
- 値動き:仮想通貨のほうが、ずっと大きく動く
- 税金:株は約20%。仮想通貨はいまは給料と合わせて計算し、もうけが大きいほど税率が上がる
- 守られ方:証券会社には投資者保護基金がある。仮想通貨は、自分で管理すると、なくしたら誰も助けてくれない
「どっちが儲かるか」の答えは、ぼくの場合こうです。
大きく増えたのは仮想通貨。でも、毎月の損益として手元のお金を動かしているのは株。
なので、どっちが儲かるかは、増え方だけでなく、減り方と、続けられるかと、税金で比べる。
これが、両方やってきたぼくの答えです。
仮想通貨と株の違いを比較表で(12項目)

まず、仮想通貨と株の違いを表にまとめます。
仮想通貨はビットコイン、株は日本の上場している会社の株で比べています(2026年10月18日に確認)。
| 項目 | 株(株式) | 仮想通貨(暗号資産) |
|---|---|---|
| 何を買うのか | 会社の持ち分 | ブロックチェーン上のデータ(お金のようなもの) |
| 値段が動く理由 | 会社のもうけ・景気・金利 | 買いたい人と売りたい人の数・ニュース・規制 |
| 値動きの大きさ | 大きい(1銘柄なら半分になることもある) | もっと大きい(1年で何十倍・半分も) |
| 取引時間 | 平日 9:00〜11:30・12:30〜15:30(東証) | 原則24時間365日 |
| いくらから | 100株単位が基本(1株から買えるサービスもある) | 500円ほどから(コインチェックの販売所) |
| 手数料 | 条件を満たせば0円の証券会社もある | 販売所は値段に手数料が入っている |
| 配当・優待 | 配当金・株主優待がある会社も | なし。かわりにステーキングなど |
| 税金 | 約20%(申告分離課税) | いまは雑所得(総合課税・最大約55%) |
| NISA | 使える | 使えない |
| 守られ方 | 分別管理+投資者保護基金(1,000万円まで) | 分別管理(投資者保護基金の対象外) |
| 保管 | 証券会社の口座 | 取引所の口座か、自分のウォレット |
| レバレッジ | 信用取引で約3倍 | 証拠金取引で2倍まで(個人) |
表で見ると、似ているところもあります。どちらも口座を開いて、お金を入れて、買う。値段が上がれば利益、下がれば損失です。
ちがうのは、値段のもとになっているものと、税金と、なくしたときに誰が守ってくれるかです。
ここから、ひとつずつ見ていきます。
違い①値段の決まり方:株は会社の持ち分、仮想通貨は発行元がない
株と仮想通貨は、値段が動く理由がちがいます。ここが、いちばん根っこの違いです。
株の値段のもとと、ビットコインの値段のもとを、順に書きます。
株は会社の持ち分。会社のもうけで値段が動く
株は、会社の持ち分です。株を買うと、その会社の持ち主のひとりになります。
だから、株の値段は、会社のもうけと強く結びついています。決算で利益が増えれば上がりやすく、減れば下がりやすい。
景気や金利の動きも、会社のもうけを通して株価に効いてきます。
値段が動いた理由を、会社の数字にさかのぼって考えられる。これが株のわかりやすさです。
ビットコインには発行元がない。買いたい人と売りたい人で決まる
ビットコインには、発行している会社がありません。決算もありません。
ブロックチェーンという仕組みの上で、決まったルールにそって新しく生まれます。
なので、値段は買いたい人と売りたい人の数で決まります。
大きな会社が買った、国が規制を決めた、といったニュースで、大きく動きます。
2026年10月11日の終値は、1BTC=13,244,732円でした(みんかぶ)。
会社のもうけのような「もと」がないので、この値段が高いのか安いのかは、誰にも決められません。
株は会社の数字で考えられる。仮想通貨は、人の期待で動く。ぼくはそう理解しています。
違い②値動きとリスク。株と仮想通貨、どっちが儲かる?

「株と仮想通貨、どっちが儲かる?」は、いちばん多い疑問です。
ここでは一般的な説明ではなく、ぼくの株と仮想通貨の実際の数字で考えます。
先に値動きの大きさを比べ、そのあとで、ぼくの株と仮想通貨の記録を並べます。
値動きの大きさは、どれくらい違うか
仮想通貨の値動きは、株よりずっと大きいです。ぼくが持っているイーサリアムで見てみます。
- 2017年の初め:1ETH 約970円
- 2017年の終わり:1ETH 約741ドル(約8万円)=1年で約80倍
- 2025年8月の最高値:1ETH 約4,953ドル(約80万円)
- 2026年10月:1ETH 約40万円=最高値から約半分
1年で80倍になり、最高値からは半分になる。これが仮想通貨の値動きです。
両方やってきたぼくの感想は、「ものすごく動くので面白い。でも、かなりむずかしい」です。
ただ、株なら安心というわけでもありません。
ぼくが信用取引で買ったスカパーの株は、2026年5月25日に1株4,450円で買い、10月14日には1,882円でした。
約5か月で−58%です。1つの銘柄に集中すると、株でも半分以下になる。
これは、ぼくが身をもって知ったことです。
ぼくの株:追証と損切り、そして毎月の損益
ぼくの株の元手は約70万円です。2026年9月の運用報告では、+40,371円(+5.7%)でした。
一方で、失敗もしています。2026年5月、信用取引で損が膨らみ、追証(追加の保証金)が来ました。
入金はせず、株を損切りして解消しました。損切りした額は、2回で合わせて約13万円です。
追証とは?SBI証券で追証が来た57歳が、損切り13万円で解消した実録
スカパーは、10月13日に現引き(信用で買った株を、お金を払って自分のものにすること)をしました。
いまの損益は−262,200円です。
現引きで含み損の信用買いを現物に。SBIで払った45万円の内訳
株は、勝った月も負けた月も、口座の数字として毎月はっきり出ます。いいことも悪いことも、ごまかせません。
ただ、数字の見方はまちがえました。ぼくは11か月、SBIの画面の評価損益(持っている株の含み損益だけの数字)を見て、株は「まだマイナス」と思い込んでいました。
入れたお金と残高で比べると、約+9.3万円でした(2026年10月12日)。その話は「評価損益とは?SBIの−13万円を11か月まちがえた57歳」に書いています。
ぼくの仮想通貨:約400倍と、引き出せないイーサリアム
仮想通貨のほうは、数字の大きさがまったくちがいます。
2017年の初めに1ETH 約970円で買ったイーサリアムは、いま約40万円。約400倍です。
ところが、このイーサリアムは引き出せません。
ハードウェアウォレット(自分で保管する道具)に移したあと、24語の復元フレーズを書いた専用の用紙をなくしたからです。
何ETH入っていたかの記録も、一緒になくしました。
2015年に買ったビットコインは、いまも売らずに持っています。何BTC買ったかの記録は残っていないので、量は書けません。
「儲かる」は、利益の大きさだけでは比べられない
ぼくの数字を並べると、こうなります。
| 株 | 仮想通貨 | |
|---|---|---|
| いちばん増えたもの | 2026年9月 +5.7% | イーサリアム 約400倍 |
| いちばんの失敗 | 追証で損切り約13万円/スカパー −58% | 復元フレーズをなくして引き出せない |
| 手元のお金になったか | 毎月の損益として出ている | 400倍は、手元のお金になっていない |
倍率だけを見れば、仮想通貨の圧勝です。でも、手元のお金になっていない400倍は、ないのと同じです。
ぼくは、「儲かる」を次の4つで比べるようになりました。
- どれだけ増えるか
- どれだけ減るか(最悪のとき、いくら失うか)
- 続けられるか(値動きに心がもつか、管理できるか)
- 手元にいくら残るか(税金)
この4つで見ると、どっちが上とは言えません。大きく増える可能性があるのは仮想通貨。数字で考えて続けやすいのは株。
ぼくの結論は、これです。
違い③取引時間・いくらから・手数料
株と仮想通貨は、売り買いの「しやすさ」もちがいます。
取引時間・いくらから買えるか・手数料を、表で比べます(2026年10月18日に確認)。
| 株(東証・SBI証券の例) | 仮想通貨(コインチェックの例) | |
|---|---|---|
| 取引時間 | 平日 前場 9:00〜11:30/後場 12:30〜15:30 | 原則24時間365日(メンテナンスを除く) |
| いくらから | 100株単位が基本。1株から買えるサービスもある | 販売所で500円分から |
| 手数料 | 電子交付などの条件を満たせば、国内株の売買手数料0円 | 販売所は値段に手数料が入っている。取引所はビットコインの取引手数料0% |
東証の取引時間は、2024年11月5日から、午後の終わりが15:00から15:30に延びました。
それでも、平日の昼だけです。会社員は、仕事の合間にスマホのアプリで注文することになります。
仮想通貨は、夜でも土日でも買えます。会社員には便利です。
ただし、寝ている間も値段が動くということでもあります。朝起きたら大きく下がっていた、ということも起きます。
仮想通貨の買い方には、販売所と取引所の2つがあります。販売所は、会社が出す値段で、金額を入れるだけで買えます。
かんたんなかわりに、買う値段と売る値段の差(スプレッド)が実質の手数料です。
取引所は、ほかの利用者と値段を出し合って売り買いするので、手数料は安くなります。
初心者は販売所で少しだけ、慣れたら取引所、というのがぼくのやり方です。
少額で始めやすいのは、仮想通貨です。500円ほどから買えます。
株も1株から買えるサービスがありますが、ふつうは100株単位なので、数万円から数十万円が要ります。
違い④税金とNISA。仮想通貨と株で手元に残るお金はどう変わる?

税金は、仮想通貨と株でいちばん差が大きいところです。同じ100万円のもうけでも、手元に残るお金が変わります。
ここでは株の税金、仮想通貨の税金、NISAの順に書きます。
ぼくの理解の範囲で書いているので、自分の場合は国税庁の案内や税理士に確かめてください。
株は約20%の分離課税。損益通算と損失の繰り越し
株のもうけの税金は、20%(所得税15%・住民税5%)です。
ほかに、所得税の2.1%の復興特別所得税がかかるので、合わせて約20.3%になります(国税庁 No.1463・2026年10月18日に確認)。
株の税金は、給料とは別に計算します。これを「申告分離課税」といいます。
給料が多くても少なくても、株のもうけにかかる税率は同じです。
さらに、株には損をしたときの決まりがあります。
- 損益通算:同じ年の、ほかの株のもうけや配当と、損を差し引きできる
- 損失の繰り越し:差し引ききれなかった損は、確定申告をすれば、翌年から3年間くり越せる
特定口座(源泉徴収あり)を選べば、証券会社が税金を計算して引いてくれます。自分で確定申告をしなくてすみます。
仮想通貨はいまは雑所得。2026年の改正で変わる方向
仮想通貨のもうけは、いまは原則として「雑所得」です。
給料などと合わせて税金を計算する(総合課税)ので、もうけが大きいほど税率が上がります。
所得が多い人は、住民税と合わせて最大で約55%です。
しかも、円に替えたときだけでなく、ほかの仮想通貨に交換したときにも、もうけの計算が要ります。
損が出ても、給料と差し引くことはできず、翌年へくり越すこともできません。
ここは、いま動いているところです。
2026年7月15日、暗号資産を金融商品取引法(株などのルールを決めている法律)で扱う改正法が成立しました。
暗号資産の部分は、公布(7月23日)から1年以内に始まります。
あわせて、一定の暗号資産のもうけを、株と同じような20%の申告分離課税にする方針が、2026年度の税制改正で決まっています。
損を3年くり越せるようにもなる予定です。ただし、始まるのは改正法が始まった翌年の1月から。
2028年1月からという見方が多いものの、まだ決まっていません(2026年10月18日時点)。
同じ10万円のもうけで、どれくらい差が出るかを計算してみます(ほかの所得や控除は考えない、単純な例です)。
| もうけ10万円 | 税率 | 税金 | 手元に残る |
|---|---|---|---|
| 株(特定口座) | 20.315% | 20,315円 | 79,685円 |
| 仮想通貨(所得税率20%の人) | 約30.4%(所得税20%・復興特別所得税・住民税10%) | 約30,420円 | 約69,580円 |
| NISAの株・投資信託 | 0% | 0円 | 100,000円 |
仮想通貨の税率は、その人の給料などの所得で変わります。所得が多い人ほど、差は大きくなります。
ぼくがいま仮想通貨を売らないのは、税金の計算がめんどうだからです。
税金が株と同じようにシンプルになったら、そのとき売るかどうかを考えます。
NISAで仮想通貨は買えない。ぼくのNISAの使い方

NISAは、もうけに税金がかからない国の制度です。
株や投資信託は買えますが、仮想通貨そのものは、NISAでは買えません(2026年10月18日時点)。
いまのNISAの枠は、つみたて投資枠が年120万円、成長投資枠が年240万円。
生涯で1,800万円まで使えます(金融庁)。
ぼくは2026年7月から、SBI証券でNISAを始めました。
つみたて投資枠で、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を買っています。いわゆる「オルカン」です。
- 毎月5日に1万円
- ボーナスの月(7月15日・12月15日)に5万円ずつ
- 2026年10月18日の残高:89,038円(評価損益 −962円)

始めた理由は、会社の持ち株会です。自社の株を毎月買っていましたが、株価が上がらず、あまりもうかりませんでした。
そこで、毎月の投資の半分をNISAに切り替えました。
まだ3か月なので、増えた減ったを言える段階ではありません。
でも、NISAは税金がかからないので、同じもうけでも、手元に残るお金がいちばん多い。
50代から始めるなら、ぼくはここが土台だと思っています。
違い⑤もうけ方:配当・株主優待と、ステーキング・DeFi
株と仮想通貨は、「持っているだけでもらえるもの」もちがいます。
株には配当と株主優待があり、仮想通貨にはステーキングやDeFiがあります。それぞれ、ぼくが触れた範囲で書きます。
株:配当金と株主優待
株には、会社がもうけの一部を株主に配る配当金があります。
食事券や自社製品などがもらえる株主優待を出している会社もあります。
どちらも、会社のもうけがもとです。会社の業績が悪くなれば、減ったり、なくなったりします。
仮想通貨:ステーキングとDeFi
仮想通貨には、配当も株主優待もありません。会社がないからです。
そのかわりにあるのがステーキングです。ブロックチェーンが動き続けるのを手伝うかわりに、報酬がもらえるしくみです。
ぼくはコインチェックでイーサリアムを持っていて、9回で0.0000032ETHの報酬を受け取りました。
持っている量が少ないので、報酬もほんのわずかです。
もうひとつがDeFi(ディーファイ)です。
取引所を通さずに、ブロックチェーンの上で直接、交換したり貸し借りしたりする仕組みです。
ぼくは2021年7月ごろから「パンケーキスワップ」というDeFiを使い、CAKEというコインを運用しました。
CAKEは、いまも約176枚持っています(2026年10月17日に確認)。
2021年5月には、「Venus」というDeFiで、ビットコインを担保に入れて、ドルと同じ値段のコインを借りたこともあります。
返済はしました。ただ、担保の値段が下がれば自動で売られる仕組みなので、株の信用取引と同じように注意が要ります。
仮想通貨に株主優待はある?
仮想通貨そのものに、株主優待はありません。持っているだけで、食事券や商品が届くことはありません。
「優待のようなもの」として近いのは、上に書いたステーキングの報酬です。
ただし、報酬の割合は時期で変わり、保証されたものではありません。
株主優待は会社のもうけ、ステーキングはブロックチェーンの仕組み。もらえる理由がちがいます。
違い⑥守られ方と保管:証券会社と取引所、自分のウォレット
お金を預けた会社がつぶれたら、どうなるか。ここも、株と仮想通貨で大きくちがいます。
証券会社・取引所・自分のウォレットの3つに分けて書きます(2026年10月18日に確認)。
証券会社:分別管理と投資者保護基金
証券会社は、お客さんのお金や株を、会社自身のお金と分けて管理する決まりがあります(分別管理)。
会社がつぶれても、分けて管理されていれば、お客さんの資産は戻ってきます。
万一、分別管理がきちんとできていなくて返せなかったときは、日本投資者保護基金が1人1,000万円まで補償します。
ただし、株の値下がりで出た損は補償されません。FXも対象外です。
取引所:分別管理とコールドウォレット
日本の仮想通貨の取引所も、お客さんのお金は信託という形で分けて管理し、仮想通貨は原則としてインターネットから切り離した場所(コールドウォレット)で管理する決まりがあります(資金決済法)。
ただし、投資者保護基金の対象ではありません。基金の補償は、証券会社が株などの取引で預かった資産だけです。
2018年1月26日には、コインチェックから約580億円分のNEMが流出しました。
このときは、会社が約26万人に日本円で補償しました。ぼくも、そのときコインチェックにお金を入れていたと思います。
自分のウォレット:なくしたら誰も助けてくれない
仮想通貨は、取引所から自分のウォレットに移して、自分で管理することもできます。株にはない選択肢です。
会社がつぶれても関係ないのが強みです。でも、復元フレーズをなくしたら、誰も助けてくれません。
ぼくのイーサリアムが、まさにそれです。
一方で、メタマスクという自分のウォレットは、12語の復元フレーズが手元にあったので、ログインできなくなったときも元に戻せました。
仮想通貨と株のメリット・デメリット

ここまでの違いを、メリット・デメリットにまとめます。どちらが良い悪いではなく、性格のちがいです。
| メリット | デメリット | |
|---|---|---|
| 株 | 会社の数字で値段を考えられる/配当・株主優待がある会社も/税金は約20%で、損のくり越しもできる/NISAが使える/投資者保護基金がある | 取引は平日の昼だけ/100株単位だとまとまったお金が要る/1銘柄に集中すると半分以下になることもある |
| 仮想通貨 | 500円ほどの少額から買える/24時間365日買える/大きく増える可能性がある/ステーキングなど株にない仕組みがある | 値動きがとても大きい/いまは税金が雑所得で、交換するだけでも計算が要る/NISAが使えない/自分で管理すると、なくしたら戻らない |
ぼくが両方やって感じるのは、株は「考える」投資、仮想通貨は「耐える」投資だということです。
株は、決算や会社の数字を見て、自分で理由を考えられます。仮想通貨は、理由がよくわからないまま大きく動きます。
動いても売らずに、ただ持っておく。ぼくの仮想通貨は、ほとんどそうしてきました。
仮想通貨と株、どっちが向いている?ぼくの考え
どっちが向いているかは、人によってちがいます。ここに書くのは、あくまで両方やってきたぼくの考えです。
株が向いていると思う人
- 会社の数字やニュースを見て、自分で考えるのが好きな人
- 配当や株主優待にも関心がある人
- 税金の計算を、証券会社にまかせたい人
NISAの投資信託が向いていると思う人
- 毎月少しずつ、長く続けたい人
- 値動きを毎日見たくない人
- 税金をかけずに、手元に残すお金を大きくしたい人
仮想通貨が向いていると思う人
- 少額で、新しい仕組みに触れてみたい人
- 値動きが大きくても、なくなってもいい金額で持っていられる人
- 復元フレーズなどの管理を、きちんとできる人
ぼくの場合は、3つとも当てはまるところがあるので、3つとも使っています。次の節で、その使い分けを書きます。
57歳のぼくの使い分け:株・NISA・仮想通貨

ぼくの目標は、60歳で会社を離れることです。2029年2月ごろに60歳になります。
給料が半分になる再雇用では働かず、株だけで月50万円をめざしています。
そのために、株・NISA・仮想通貨を、役割で分けています。
| 役割 | ぼくのやり方 | |
|---|---|---|
| 株(SBI証券) | 増やす本番 | 元手約70万円。個別の株を売り買いする。毎月1日に運用報告 |
| NISA(SBI証券) | ほうっておく土台 | オルカンを毎月1万円+ボーナスの月に5万円 |
| 仮想通貨 | 売らずに持つだけ | 2015年からのビットコインなど。なくなってもいい金額だけ |
株は、目標に向けて自分で増やしにいくお金です。勝った月も負けた月も、毎月の運用報告で公開しています。
NISAは、ほうっておいて育てるお金です。持ち株会の自社株が伸びなかったので、毎月の半分をこちらに移しました。
仮想通貨は、売らずに持っておくお金です。売り買いはしません。税金の計算がふえるからです。
そして、仮想通貨に使うのはなくなってもいい金額だけ。生活のお金と、株の元手には手をつけません。
役割を分けておくと、どれかが大きく下がっても、ほかのお金まであわてずにすみます。
両方やって分かった注意点3つ


株と仮想通貨の両方をやって、「これは先に知りたかった」と思った注意点が3つあります。
詐欺、借りてやる取引、税金の申告漏れです。
「もうかる」「取り戻せる」の誘いは詐欺を疑う
仮想通貨は、詐欺の話がとても多い世界です。
SNSで「元本保証で増える」と誘う話や、なくした仮想通貨を「取り戻せる」と言う回収業者の話は、まず疑います。
ブロックチェーンの取引は、あとから取り消せません。
株でも、「この銘柄は上がる」と言い切る話は同じです。言い切られたら、そこで止まる。ぼくはこれを決めています。
借りたお金でやる取引は、損も大きくなる
株の信用取引は、保証金の約3倍まで取引できます。仮想通貨の証拠金取引(FXのような取引)は、個人は2倍までです。
どちらも、もうけが大きくなるかわりに、損も大きくなります。
ぼくは株の信用取引で追証を受け、約13万円を損切りしました。
仮想通貨でも、ビットコインのFXを少しだけやり、DeFiでお金を借りたこともあります。
信用取引は、資金の少ない個人投資家こそ使いこなすべきものだと、ぼくは考えています。
ただし、仕組みとリスクを理解してからが絶対条件です。
仮想通貨は、交換しただけでも税金の計算が要る
株は、特定口座(源泉徴収あり)なら、証券会社が税金を引いてくれます。でも仮想通貨は、いまは自分で計算して申告します。
しかも、ほかの仮想通貨に交換しただけでも、もうけが出ていれば計算が要ります。
DeFiでコインを何度も交換していると、計算はとても大変になります。
会社員の場合、給与のほかの所得が年20万円以下なら、所得税の確定申告が要らないことがあります。
ただし、住民税の申告は別です。「円にしていないから大丈夫」は通らない。
ここは覚えておいてください。
株と仮想通貨の始め方:証券口座と取引所
株を始めるには、証券会社の口座を開きます。仮想通貨を始めるには、仮想通貨の取引所の口座を開きます。
どちらも、スマホで申し込めます。
ぼくは、株はSBI証券、仮想通貨はコインチェックを使っています。
株の信用取引の始め方と、仮想通貨の始め方は、それぞれ別の記事にまとめています。
仮想通貨は、ぼくが2015年から使っているコインチェックで始められます。
販売所なら500円分から買えます(2026年10月18日時点)。
\ 口座開設は無料・500円から /
- ぼくが2015年から使っている口座
- スマホのアプリが見やすい
- 販売所なら、金額を入れて買うだけ
スマホのブラウザで、そのまま申し込めます(2026年10月18日現在)
よくある質問
Q. 初心者は、株と仮想通貨のどっちから始めればいいですか?
A. ぼくなら、まずNISAで投資信託を少額から始めます。税金がかからず、ほうっておけるからです。
仮想通貨は、なくなってもいい金額で、少しだけ買ってみるのがいいと思います。
Q. 少額なら、株と仮想通貨のどっちがいいですか?
A. 数百円から試せるのは仮想通貨です。コインチェックの販売所なら500円分から買えます。
株も1株から買えるサービスがありますが、ふつうは100株単位なので、まとまったお金が要ります。
Q. 長期で持つなら、株と仮想通貨のどっちがいいですか?
A. 長く持つなら、ぼくはNISAの投資信託を土台にしています。
仮想通貨も、ぼくは2015年から売らずに持っていますが、値動きがとても大きいので、なくなってもいい金額だけにしています。
Q. 仮想通貨と株、どちらが安全ですか?
A. 値動きの大きさで言えば、株のほうが小さいです。証券会社には投資者保護基金もあります。
ただ、株でも1つの銘柄に集中すれば、ぼくのスカパーのように半分以下になります。どちらも、元本が減ることはあります。
Q. NISAで仮想通貨は買えますか?
A. 2026年10月18日時点では、仮想通貨そのものはNISAで買えません。NISAで買えるのは、株や投資信託などです。
Q. 株と仮想通貨の損益は合算できますか?
A. いまはできません。株は申告分離課税、仮想通貨は雑所得で、税金の計算の区分がちがうからです。
改正のあとの扱いは、始まる時期に国税庁の案内で確かめてください。
Q. 株・FX・仮想通貨、どれがいいですか?
A. ぼくは、FXはビットコインを始めたころに少しやっただけで、ほとんど覚えていません。
いま続けているのは、株・NISA・仮想通貨の3つです。
借りたお金でやる取引は、どれも損が大きくなるので、仕組みを理解してからにしています。
Q. 株と仮想通貨は連動しますか?
A. いつも連動するわけではありません。
ただ、アメリカが金利を上げ始めた2022年は、株もビットコインも大きく下がり、両方の値動きが似てきたと言われました。
仮想通貨を持っていれば株の下落に備えられる、とは考えないほうがいいと、ぼくは思っています。
まとめ:仮想通貨と株の違いは4つ。どっちが儲かるかは「減り方」まで見て決める
仮想通貨と株の違いは、値段の決まり方・値動き・税金・守られ方の4つです。
株は会社のもうけで動き、税金は約20%、NISAと投資者保護基金があります。
仮想通貨は値動きがずっと大きく、いまは雑所得で、NISAは使えません。
株と仮想通貨、どっちが儲かるか。ぼくの数字では、いちばん増えたのは仮想通貨のイーサリアム(約400倍)でした。
でも、復元フレーズをなくして引き出せません。
株は追証で約13万円を損切りしましたが、9月は+5.7%と、毎月の損益として手元のお金を動かしています。
なので、どっちが儲かるかは、増え方だけでなく、減り方・続けられるか・手元に残る税金まで見て決める。
57歳のぼくは、株・NISA・仮想通貨を役割で分けて、混ぜずに続けています。
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※この記事は、筆者個人の記録です。
特定の株・投資信託・暗号資産の売買や、特定の証券会社・取引所の利用をすすめるものではありません。
株も暗号資産も値動きがあり、元本を失うことがあります。
税制・手数料・条件は2026年10月18日時点のもので、変わることがあります。
この先の結果は「部室」で
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ご注意 投資に関する内容は、筆者個人の実際の記録と感想です。
特定の銘柄や金融商品の売買を勧めるものではありません。
損益は過去の結果で、将来を約束するものではありません。投資の判断はご自身でお願いします。(免責事項・広告について)

